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The Compass2006年月号からの記事
Googleの研究者がITV技術を発表
5月の末にアテネで開催されたインタラクティブTVの会議,EuroITV
2006でGoogleとエルサレム・ヘブライ大学の研究者が共同で発表した研究論文が最優秀論文賞を受賞した。この「Social-
and Interactive-Television Applications Based on Real-Time
Ambient-Auto Identification」と題された研究はPCベースで,特殊なハードウェア,ソフトウェアを使わずにTVとPCを使ったインタラクティブなサービスを提供する物である。
PCに搭載されている通常のマイクロフォンを使い,部屋の環境音を拾い,それを使い,部屋にあるTVが放送している番組が何であるかを把握する。具体的にはPCが収集した音はブラウザー等のアッドオンにより,不可逆変換の統計的データに変換される。このデータは放送されている全ての番組の統計的な音声データベースサーバーに送られ,番組を把握し,これによってインタラクティブなサービスを提供する。音声データベースサーバーは放送された全ての番組の統計的な特徴データを保存する事で,視聴者が見ている番組がDRVされた物であっても,それがどのエピソードの何分の時点であるかを把握する事が出来る。
この技術の応用例として,論文では4つのサービスを上げている。
パーソナライズされた補足情報では視聴者の関心のある分野,例えばファッション,政治,健康,旅行等と見ている番組に登場する話題,役者等の情報を掛け合わせ,視聴者にもっと感心がある情報を自動的にPCで提供する事が出来る。ファッションに関心があれば,その番組に出てくる役者が着ていた服のデザイナー等の情報を自動的に得ることが出来る。
どの番組を見ているかが分かることで,同じ番組を見ている人たちの一時的なコミュニティーを自動的に作成出来る。例えば,CNNのニュースにチャンネルを変えると,自動的に同じ番組を見ている人たちで作られたコミュニティーに行き,そこで意見の交換をする事が出来る。
視聴率を得る方法としても,この技術は使える。これまでの方法とは異なり,ほぼリアルタイムで視聴率を得ることが可能である。単純に番組の視聴率を得るだけでなく,その変化を追っていくことも出来る。情報としても貴重であるが,リアルタイムで視聴率を把握する事で,複数のバージョンの広告を準備し,視聴率の高い物を選ぶ,あるいは広告の挿入順序をアクティブに変える等の新しい広告の提供が可能になる。
ブックマークの機能では視聴者は気に入った番組,エピソード,あるいは特定の場面等をPCにブックマークする事が出来る。その時点での音声データはクライアントのPCに保存され,それを使い,他のエピソードを探す事等が出来る。ブックマークに使われるデータは統計的な特徴のデータであり,音声自体では無いのでコピーライトを侵すことなく,ウェブ上でシェアする事も可能である。
この論文はhttp://www.mangolassi.org/covell/pubs/euroITV-2006.pdfにある。
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