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The Compass2006年9月号からの記事
DCASの動き
ケーブルTV事業者を代表するNational
Cable & Telecommunications AssociationはFCCに対して2007年7月から禁止になるSTBへのCAS内蔵を延期する事を正式に求めた。CAS(Conditional
Access)のSTBへの内蔵の禁止は1996年の通信法にあるケーブルTV業界におけるサービスと端末の分離を可能にする方法として決められた物である。STBは標準規格の製品となり,ケーブルシステムにより異なるCAS部分はPCカードとして提供される。このPCカードはCableCARDとして開発されているが,MSOはCableCARD対応のSTBは従来のSTBよりコストが高く,STBの小売価格,レンタル価格を高くする事になるとして準拠を渋っている。NCTAはCableCARD機能をSTBに加えることで,STBの価格は今の値段より,72ドルから93ドル高くなり,これをレンタルで提供する場合は月額で最低2,3ドルの値上げになると発表している。MSOは導入コストがCableCARDより安い,DCASと呼ばれるCASをヘッドエンドからSTBにダウンロード可能にする技術を開発しており,DCASベースのSTBが製造可能になる2009年まで,この規制を延期する事を求めている。
CableCARD対応にするコストがそれほど高価であるかには疑問もあるが,CableCARDとDCASの両方が普及するのは問題である。2007年7月までにDCASを採用したSTBが製造可能になる事は不可能であろう。CableCARDを使ったSTBが2007年から提供され,DCASの開発が終わる2008年以降からDCASが普及していく事になる。標準規格のSTBを流通させるのが目的であれば,CableCARDとDCASの2つの方式が出回るのは矛盾している。しかし,家電メーカーはすでにCableCARDを採用したDigital
Cable Ready(DCR)製品の開発に投資をしてきており,いまさらCableCARDは辞めて,DCASを待とうと言うMSOの言い分には賛成はしないであろう。
DCASはCableLabsがその規格化をするが,その開発には非営利団体のPolyCipherが大きくと関わる。PolyCipherはComcastとTime
Warnerがそれぞれ40%,Coxが20%の比率で3000万ドルの投資を行っている。PolyCipherはケーブルネットワークの次世代アーキテクチャーを開発する目的のNGNA(Next
Generation Network Architecture)LLCとしてスタートした。NGNA
LLCには新しいコンディショナルアクセスのシステムを検討する部門があり,それがPolyCipherとなっている。
PolyCipherは自ら技術を開発,提供するのではなく,外部で開発した技術のテスト等を行い,採用するコンポーネントを選択する役割を果たす。ComcastはPolyCipherとは別に,Motorolaと50%づづの投資で次世代CASとマルチストリームのCableCARDを開発するCombined
Conditional Access Development(CCAD)を作っている。PolyCipherが選択した技術をCableLabsが規格化し,認定を行うことになる。DCASのフィールドテストは早ければ2007年末に行われる予定である。
VerizonがマルチルームDVRのサービスを開始
VerizonはMotorola社のQIPシリーズのSTBを使ったマルチルームDVRのサービスを開始した。QIPシリーズは同軸ケーブル上でIP通信を可能にするMoCAに対応し,ネットワーク化が出来る。MoCAはPHYレートで270
Mbps,MACで135 Mbpsの速度を出せる。MotorolaのデュアルチューナDVRのQIP
6416がサーバーに使われ,スタンダードSTBのQIP
2500,あるいはHDの6200を別室に置き,QIP
6416に録画した番組にアクセス出来る。QIP
6416はHD対応で,HD画質の録画が出来るが,ダウンコンバート機能は無いので,HDで録画した番組はQIP
2500では視聴出来ない。VerizonはHome
Media DVRと呼ぶこのサービスを月額20ドルのオプションで提供する。QIP
2500のレンタルは1台あたり,月4ドルになる。
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