ローカル局のストリーミング配信

一部のローカル局はvMVPDのサービスで再送信されており、殆どのCBS加盟局はCBS All Accessが同時配信をしている。しかし、ローカル局による独自にストリーミング配信は無い。規制上、ストリーミングは放送では無いので、既存の著作権契約では、同時配信は出来ない。新たにインターネット配信の契約をしても、採算は合わない。自局制作番組であればストリーミング出来るが、ニュース以外も制作している局はわずかである。

ローカルニュースだけの配信サービスとしてはNewsOnがある。NewsOnはABC Stations Group、Hearst、Media General等の放送局会社のジョイント・ベンチャーで参加局のニュースをライブとオンデマンドで無料配信し、広告収入を得ている。また、放送局会社のSinclairのインターネットでのリニア配信サービスのStirrにはSinclair系のローカルチャンネルがある。しかし、ニュース以外は配信権が得た別番組に差し替えられているので、放送の同時配信ではない。

ViacomCBSのD2CはParamount+

ViacomCBSは来年にCBS All AccessをParamount+にリブランドすると発表した。ViacomとCBSによる合併で、CBS All AccessにViacom系のコンテンツが加わっているが、サービスの名称は同じままであった。また、リブランディング後にParamount+はオーストラリア、ラテンアメリカ、北欧等でも提供になる。価格等の詳細は発表されていない。CBS All Accessの価格は広告付きで$6、広告無しで$10である。また、CBS All Accessとは別に$11のShowtimeがある。

TV番組の殆どはオンデマンド視聴

NBCUniversalはその視聴者の視聴動向を分析した「NBCU’s One Audience Trends: Cross-Platform Consumption Report」(https://bit.ly/2GdpdWK)。レポートによると90%の視聴者はニュースとスポーツはライブで見ているが、その他はオンデマンド(DVRでのタイムシフト、多チャンネルサービスのVOD、OTTでのVOD)で視聴している。放送視聴が多い50歳以上でもNBCUniversalのコンテンツの50%はオンデマンドで見ており、18~34歳になると76%の番組をオンデマンドで視聴している。

放送広告は前年比24%減

Interactive Advertising Bureau(IAB)によるとCOVID-19による外出規制によりテレビの視聴時間は増えているが、ストリーミングで視聴がその殆どを占めており、テレビ放送の広告収入は増えていない。2020年の放送広告は前年比で24%の減少となるが、その代わりにコ

デジタル・ビデオの広告主

eMarketerによると2020年のデジタル・ビデオ、デジタル・ディスプレイ広告共に、最大の広告主は小売関連で、20%近いシェアがある。低いのはCOVID-19の影響で不景気の旅行関係で2%以下のシェアである。殆どの業界は同じ様にビデオとディスプレイ広告に金を使っているが、通信はディスプレ