2007年7月のアーカイブ
HiWireが24チャンネルのモバイル放送をテスト
現在,700 MHz帯では最大の帯域を持つ,Hiwire社はSES Americomとの協力で,ラスベガスにおいて24チャンネルのモバイルビデオ放送のテストを行う事を発表した。HiwireはSES Americomがフィードする,Discovery,Animal Planet,MTV,Comedy Central,VH1,Fox News Channel等のケーブルTVチャンネルをDBV-Hでモバイル端末向けに放送する。端末には専門の端末が使われ,携帯電話事業者としてはT Mobileが協力する。
STBのCAS内蔵禁止規制が始まる
1996年通信法の通過から11年後に,やっとケーブルTVのSTB開放が動き始めた。FCCは2007年6月29日に,ケーブルTV事業者代表のNCTAが求めていたSTBへのCAS内蔵規制の延期を拒否し,規制は7月1日から実施になった。1996年通信法は,ケーブルTV市場開放の一部として,STBをケーブルTV事業者以外も提供出来るようにする事を求めている。STBの標準化を可能にするために,FCCはCASをPCMCIAカードで提供し,STBにCASを内蔵する事を禁止する規制を作ったが,これまで延期されて続けて来た。
FCCはNCTAの要求に加え,ケーブルTV事業者が個々に提出してきたローエンドのSTBへの規制の適用の除外の要求を否定した事で,7月1日からケーブルTV事業者がレンタル提供する全てのSTBにCASを内蔵する事が禁止になった。唯一,この規制の適用の除外を受けたのはすでに100%デジタル化した事業者,あるいは2009年2月17日以前に完全なデジタル化が完了する事業者であり,オレゴン州のBendBroadband,アラスカのGCI,テキサスのOneSource等が2009年2月までのデジタル化にコミットをし,規制免除を得た。VerizonのFiOS TVも殆どデジタルであるが,アナログTVでもSTB無しで一部のチャンネルを受信可能にする為に,アナログでの再送信も行っている。Verizonは2007年2月17までにこのアナログでの同時再送信を止める事を約束し,規制から免除された。
AT&TのU-Verse TVは完全なデジタルであり,この除外措置の適用を受けることが出来るが,AT&TはFCCに申請を行っていない。これに対して,AT&Tはこれまで同様に,IPTVはケーブルTVでは無いので,この規制とは無関係と発表している。FCCはIPTVはケーブルTVではないとの判断はされていなく,許可を受ける必要があると言っている。
ケーブルTV事業者が提供するSTBはこれで標準仕様になるが,この規制が目的としている,STBの事業者以外からの提供はまだ始まっていない。STBの標準規格としてOpenCableがあり,単方向のチューナに関してはCEAが標準規格として認め,それを内蔵したテレビは出荷されてている。しかし,単方向のチューナはIPG,VOD等には対応していなく,これら製品は売れていない。家電ベンダーは双方向のOpenCable規格の一部となっているOCAPと呼ばれるミドルウェアの機能範囲が広すぎるとして,採用を拒否しており,双方向機能を持つデジタルケーブルTV対応のテレビはまだ出荷されていない。
1996年通信法が求めるSTBの開放が実現する為には,FCCはNCTAとCEAの間を取り持ち,双方向STBの規格への合意に持ち込まなければならない。