2008年のアーカイブ
アナログ停波の延長法案が通過
2009年2月17日に通常のテレビ放送を終了した後、30日間、公共メッセージの放送の為にアナログ放送を延長する法案、「Short-Term Analog Flash and Emergency Readiness(SAFER)」法案が11月20日に上院を通過した。これまで、アナログ停波の延期には反対をしてきたブッシュ行政もこの法案の支持をしており、下院で同様な法案が通過されれば、立法化は確実である。サンクスギビング前に下院でも同様法案を通過させる動きがあったが、進まずに、採決はサンクスギビング休暇から議員が戻る、12月8日以降に行われる。
Comcastの本陣に迫るFiOS TV
VerizonはComcastの本社のあるフィラデルフィアの近郊でFiOS TVサービスを提供しいるが、フィラデルフィア市ではフランチャイズ契約が無く、サービスは提供されていない。フィラデルフィア市はVerizonとのフランチャイズを認める条例を年内に投票にかける事になっていたが、委員会は12月3日の会議で、採決を延期した。このフランチャイズ契約は15年で、Verizonは3年以内に市の30%にサービスを提供し、5年以内に70%まで拡大する事になっている。Verizonはフランチャイズ契約の条件として、市の技術・教育基金に200万ドル、公共チャンネルに対して920万ドル、それに最大15の公共アクセスチャンネルの無償提供を約束している。Verizonはこの他、ワシントンDCとのフランチャイズ契約を進めている。
MediaFLOは大きな拡大を予定
2009年にはATSC M/Hを使ったモバイル放送が開始されるだけでなく、QualcommもMediaFLOの大きな拡大を予定している。MeidiaFLOは全米で、そのモバイル放送を行うライセンスを得ているが、隣接したチャンネルでアナログTV放送が行われている地域ではサービスを提供する事が出来ていない。MediaFLOは来年のアナログ停波が完了した、2~3ヶ月後にはボストン、サンフランシスコ、マイアミ、ヒューストンでサービスを開始させる予定。MediaFLOは2008年末で、63都市、人口1.4億をカバーし、2009年末には100都市、2億人のカバーまでに広げる予定。
MediaFLOのサービスは現在、VerizonとAT&Tが提供をしている。月額約$15で、CBS Mobile、ESPN Mobile TV、Fox Mobile、Fox News、NBC 2Go、CNBC、MSNBC、Comedy Central、MTV、Nickelodeon等、12のチャンネルを提供している。チャンネル容量としては22チャンネル分あり、現在、期限限定でFood Network、Victoria’s Secret TV等の放送も提供している。また、Qualcommは今年の700 MHz帯域の競売で、ボストン、LA、NY市、フィラデルフィア、サンフランシスコの地域で、新たな6 MHz帯を得ている。
Mediaroomの導入数が400万を超える
MicrosoftはそのIPTVミドルウェア、Mediarroomが搭載されたSTBの導入台数が400万を越えた事を発表した。Mediaroomを使ったSTBが設置されている世帯は第3四半期で、500,000世帯増え、200万に達した。AT&TがMediaroomを採用している最大の事業者で、第3四半期で781,000世帯の加入者を持っている。欧州でのMediaroom利用者は100万である。しかし、他のSTB用ミドルウェアの設置台数に比べると、Mediaroomの規模はまだ小さい。OpenTVの利用世帯数は1.158億、NDSは9870万世帯に達している。
アナログ停波の話題
FCCの提案を受け、NBC Universal、ION、Telemundo、それに非営利放送局の協会、Association of Public Television Stationsのメンバー局が中心となり、アナログ停波のテストを全米の主要な地域で行う。このASO(Analog Shut-Off)の最初のテストは10月28日の午後5:59から6:01まで行われた。これに続き、1分間の停波が12月2日にワシントンDCとロサンジェルスで行われ、2つの30分の停波が12月3日にハートフォード(コネチカット)で行われれる。その後、サンフランシスコ、フィラデルフィア等の地域でも同様のテストが実施される。多チャンネル放送での再送信の殆どはデジタル信号を受信をして行われているので、これらアナログ停波の影響はほぼ無く、ASOテストでTV番組が視聴出来なるのはアナログTVで、アナログ放送を直接受信している世帯である。ASOテストは本当の「アナログ停波」では無く、アナログ放送では「停波」の時間帯にはデジタル移行に対応方法に関するメッセージが放送される。
Comcastがデジタル完全移行を開始
Comcastはオレゴン州のセーラム市で、デジタルサービスへの完全移行を行う。Comcastはこれまでにも幾つかの地域でデジタル移行を行っているが、これらは完全なアナログ廃止ではなく、地上波再送信を含めた基礎的なチャンネルはアナログでも同時放送をしている。セーラム市ではComcastはDTA(Digital-to-Analog)ボックスを使い、アナログ放送を完全に無くす。セーラム市が選ばれた理由はデジタル加入世帯が75%と高い為である。Comcastは残り、25%の世帯に対して、デジタルサービスへの移行を進め、残った世帯にはDTAを使い、現在のアナログサービスと同等のチャンネルを提供する。
Verizonもサポートサービスに参入
AT&Tは8月にConnecTechと呼ばれる出張サポートサービスへの参入を発表したが(2008年9月号「AT&T: 家庭向けのテクニカルサービス」参照)、VerizonもExpert Careと呼ばれるサポートサービスを発表した。Expert CareはPCを含めた、ホームエレクトロニックス製品のサポートを行う。サービスは3種類ある。製品のプロテクション・サービスは月額$4.99から$19.99で製品の補償を提供し、故障時の修理、交換を行う。技術サービスは月額$14.99で、PCのウィルス感染の対応、ホームネットワークのトラブル等に遠距離診断と電話サポートで対応する。そして、出張サービスは1回、$99.99から$249.99の価格で、PCの修理、ホームシアターの設置等を行う。出張サービスは現在、Verizonのスタッフではなく、Circuit CityのFiredogとの契約で行われている。
GEがテレビ市場に復活
米国のテレビブランドとしては著名なGEがカムバックをする。もっとも、GEがテレビ製造をするのではなく、台湾の TatungとジョイントベンチャーのGeneral Display & Technologies(GDT)を設立し、TatungがGEブランドのテレビを製造する。GDTが開発するテレビはインターネット・アクセス機能を持つと発表されている。GEはTVネットワークを持つNBC Universalの親会社でもあり、1つの会社がTVネットワークとテレビの両方に関わる事になり、NBCUはクロスブランドの可能性を検討している。