2008年10月のアーカイブ
GEがテレビ市場に復活
米国のテレビブランドとしては著名なGEがカムバックをする。もっとも、GEがテレビ製造をするのではなく、台湾の TatungとジョイントベンチャーのGeneral Display & Technologies(GDT)を設立し、TatungがGEブランドのテレビを製造する。GDTが開発するテレビはインターネット・アクセス機能を持つと発表されている。GEはTVネットワークを持つNBC Universalの親会社でもあり、1つの会社がTVネットワークとテレビの両方に関わる事になり、NBCUはクロスブランドの可能性を検討している。
Veohのイメージアップ
2006年に誕生したVeohは月間で280万のユニークビジターがあり、4800万のビデオを配信している動画ポータルであるが、そのコンテンツはアニメとポルノとの評判で、そのイメージは低かった。アダルトコンテンツはトラフィックを増やすが、広告スポンサーに対するアピールは低い。Veohはアダルト系のコンテンツが増えすぎることを管理し、18禁として正確に分類される様に監視を続けてきた。これによりCBS、そしてABCとの契約を得ることに成功した。CBS、ABCの番組配信の契約は広告スポンサーに対して強いメッセージとなり、同社は最近、Outback Steakhouse、Mini Cooper、Sony Pictures、Maybellineとの広告契約を発表した。さらに同社はMichel Eisner、Intel、Adobe、Spark Capital等から、6900万ドルのベンチャー資金を追加する事にも成功した。JoostはSkypeの様な成功をする事は出来ず、普及が進んでいない中、VeohはHuluに対抗するポータルとして期待され始めている。
AT&T: 圧縮技術の進歩に賭ける
AT&Tは25 MbpsのVDSL上でそのIPTVサービスのU-Verseを提供している。ブロードバンドサービスが帯域の5~10 Mbpsを使うので、ビデオには20 Mbps以下の容量しか無い。現在、AT&Tは1世帯に、2つのHDストリームを送れるようにし始めている。しかし、HDTVの普及が進んでいる中、2つのHDストリームでは、HD番組を視聴し、DVRで録画するだけで一杯になってしまう。この様な将来性の無いシステムに投資をしているAT&Tに対する疑問も出ている中、AT&TのCTOのジョン・ドノバン氏はGoldman Sachs Communications Conferenceに於いて、この問題は圧縮技術の進歩で解決されると語った。ドノバン氏は現在AT&Tは6~8 MbpsでHDを送っているが、来年には5 Mbpsまで圧縮することが可能になり、3つのHDストリームが同時に送れるようになると語り、さらなる圧縮技術の進歩で、より多くのHDストリームの提供が可能になると説明した。しかし、高い圧縮率により本来のHD画質が失われており、U-Verseの利用者からはAT&TのHDは「偽HD」だとの批判も出ている。
多チャンネルTV広告への期待
広告市場を調査しているNielsen Monitor-Plusによると、不況を受け、2008年前半の広告市場規模は前年比で1.4%減少した。TV広告全体はほぼ横ばいであったが、地上波ネットワークの広告は6%の減少をした。TV広告の中で大きく増えたのはケーブル(多チャンネル)ネットワークで、8.1%の増加をした。シンジケートされているTV番組に対する広告も7.2%と増え、スペイン語番組の広告も4.5%の増加をした。ケーブルTVを含めた多チャンネルサービスの広告の増加は継続しているトレンドであり、注目されている。ケーブルTV業界はその広告プラットフォームを最先端な物にする為に、Canoe Ventureと呼ばれる会社を設立している(2008年7月「Microsoft社のNAVIC買収の背景」参照)。