2009年5月のアーカイブ
マルチルームDVR
一台のDVRに録画した番組を別の部屋にあるTVで視聴することを可能にするマルチルームDVR(あるいはホールハウスDVR)は2005年頃に登場し始めた。2005年1月にはTime Warner CableがCisco(当時S-A)の製品を使った市場テストを発表し、BendBroadband(オレゴン州)、Sunflower Broadband(カンザス州)はその4月にDigeoのマルチルームDVRの採用を開始した。同年にDBS事業者のDISHもマルチルームDVRの提供を始めた。
当時のマルチルームは伝送にRFを使った物であったため、HDには対応出来なかった。多チャンネルサービスの事業者はHD化に熱心になり始め、HDに対応出来ないマルチルームDVRでは無く、HD対応のDVRの導入に力を入れ、マルチルームDVRはポピュラーにならなかった。唯一、DISHが1台のSTB(DVR)で2つの部屋のTVに番組を配信する方法としてアナログRFベースの製品を採用し続けた。
AT&T U-verse加入者が130万を超える
AT&Tは2009年第1四半期に284,000の加入者を加え、そのU-verseの加入世帯は3月末で132.9万になった。しかし、その固定電話分野は引き続き加入者を失い、AT&Tの2009年第1四半期の売上げは306億ドルで、前年同期比マイナス0.6%であった。AT&Tが再販している衛星TVへの加入者を加えると、そのビデオサービスへの加入世帯は350万に達している。AT&TはそのU-verse TVへの加入世帯の90%はU-verseインターネットにも加入している。AT&Tはまた、IPベースのU-verse Voiceと呼ばれる固定電話サービスも開始をしている。
AT&Tはまた、そのVoIPサービスのCallVantageを閉鎖した。CallVantageはVonage等に競合するサービスとして2004年3月に立ち上げられた。しかし、加入者は増えず、昨年夏から新規加入はストップしていた。Verizonも3月にそのVoiceWingのサービスを閉鎖している。信頼性、音質等の問題からVoIPサービスは期待されたような普及はしなかった。
TandbergがMPEG-2の効率を高める
新しいコンプレッション製品と言うとHD放送向けのMPEG-4 AVCと思うが、Tandbergは新しいSD向けのMPEG-2の製品を発表した。帯域不足に悩む多チャンネル事業者、特に、既存のSTBを容易にリプレースする事の出来ない、ケーブルTV事業者とDBS事業者に取り、MPEG-2の圧縮率を高められる事は朗報である。TandbergのEN8100は既存と同等の画質で15%、良ければ30%高い効率で圧縮が出来る。EN8100を使うことで、SD放送に使う帯域を減らし、その分、HDチャンネルを増やす事が出来る。EN8100は圧縮効率が高いだけでなく、既存の製品より50%小さく、消費電力も50%低い。
IPTV: 加入者アップデート
- TeliaSoneraのTVサービスへの加入者数は2009年第1四半期で688,000に達した。この内、509,000はIPTVサービスへの加入者であった。IPTVの内訳はスウェーデンが333,000世帯、フィンランドが10,000世帯、デンマーク2,000世帯、リトアニア81,000世帯、それにエストニアが83,000世帯であった。同社のケーブルTVサービスへの加入世帯数はフィンランドに175,000世帯とエストニアに4,000であった。
- ポーランドの電話事業者、TPSAが提供するTVサービスへの加入者は3月末で、198,000に達した。その内訳はIPTVが86,000、最近開始された衛星放送のOrangeが162,000であった。
- オランダのKPNは第1四半期に60,000の加入世帯をそのTVサービスに加え、総加入世帯を835,000とした。KPNはIPTVとDTTのサービスを提供しているが、その内訳は発表されていない。推定では殆どの加入世帯はそのデジタル地上波プラットフォームのDigitenneで、IPTVへの加入者は96,000でしかない。
- クロアチアのT-Hrvastki Telecomが提供するIPTVサービス、MAXtvの第1四半期の加入者は150,953世帯であった。
- SwisscomのIPTVサービス、Bluewinの加入者数は第1四半期で139,000世帯であった。
- イタリアのFastwebはその加入者が1,542,300世帯に達した事を発表した。しかし、その内の何世帯がIPTVサービスに加入しているかは発表されなかった。2008年末時点でのFastwebのIPTV加入者は200,000世帯であった。