EchoStarがTコマースを開始
The Compass 07年6月号からの記事
EchoStarはホームショッピングチャンネルのHSNと協力で,リモコン操作で製品の購入を可能にするHSN Shop by Remoteを開始する。HSN Shop by RemoteはITVベンダーのTandbergとの協力で開発されたアプリケーションで,利用者はリモコン操作で,製品のサイズ,色,数等を指定し,約 60秒で買い物をする事が出来る。EchoStarは電話回線を上りに使う。HSNはCablevisionのニューヨークシステムとTime Warner Cableのハワイシステムでサービスを行っているが,全米ベースではこれが始めてになる。HSNの競合のQVCも同様なTコマースのITVアプリケー ションを開発している。
HDをめぐるMSOとDBS事業者の喧嘩
The Compass2007年5月号からの記事
HDチャンネルに関してはケーブルTVとDBSの どちらが良いかで,ケーブルTV事業者とDBS事業者が喧嘩を始めている。ことの始めはDirecTVが,同社の方がケーブルTVより多く,画質の高い HDチャンネルを提供しているとのTV広告をした事であった。Time Warner Cableは,この広告は真実ではないとして訴訟を起こした。訴訟はこれからであるが,法廷はDirecTVに対して,裁判の結果が出るまで,その広告の 放送を辞めさせた。DirecTVはすぐに,映画「バック・ツー・ザ・フューチャー」のChristopher Lloydを使い,「近い将来」にはDirecTVの方がより多くのHDチャンネルを提供するとの広告を始めた。TWCはこの広告も放送中止するように求 めたが,「近い将来」と言っているので偽りにはならないとして,要求は認められなかった。
今度は,Comcastがこの争いに参加した。Comcastは新聞,ラジオ等の広告で,309人の視聴者調査の結果,65.5%がComcastのHD の画質がDirecTV,EchoStar(Dish Network)のHDより優れていると答えたと宣伝をし始めた。この広告ではDirecTVが自社の方がHDチャンネルが多いと言っているのは嘘で,4 月24日の午後9:17時にフィラデルフィアではDirecTVは16チャンネルのHDを放送したのに対して,Comcastは200のHD番組の選択肢 があったとしている。200にHD番組はには180のVODが含まれている。
DirecTVはこの広告に反論をするであろうし,Comcastの広告ではEchoStarの名前も出ており,EchoStarも無視をする事は出来なくなり,この喧嘩は大きくなりそうである。
OCAPの導入を約束するケーブルTV事業者
The Compass2007年5月号からの記事
CableLabsの発表では主要ケーブルTV事業者のエクゼキュティブは韓国と日本に行き,OCAPのライセンスを受けている松下, Samsung,LGとそれぞれ会い,20008年には本格的にOCAPを導入する事を約束した。STBの標準化規格,OpenCableの一部である OCAP(OpenCable Application Platform)はSTBを使った双方向サービスの為のミドルウェアである。ケーブルTV事業者はOCAPを導入する事で,双方向アプリケーションの標 準化が行えるので積極的になっている。しかし,OpenCableが可能にするSTB,あるいはSTBを内蔵したTV等のAV製品を開発する家電・PCベ ンダーの多くはOCAPは将来的に自分たちが提供したいサービスの領域を侵すものだとして,消極的であり,OCAPのサポートを発表している会社は Samsung,LG,松下,船井,三菱等に限られており,ソニー,日立,Dell,Intel,Microsoft等のベンダーはCEAを通じて, FCCに対してOCAPを標準規格から外し,より簡単な双方向プラットフォームの採用をする事を求めている。
地上波を使ったモバイル放送
The Compass2007年5月号からの記事
米国のデジタル放送の規格化が行われた 時点ではモバイル放送の考えは無く,ATSCが採用した8-VSB方式ではモバイル放送は不可能と考えられ,QualcommのMediaFLOの様な, 地上波放送とは別の帯域を使う,モバイル専用の放送が誕生した。しかし,ATSC規格上でのモバイル向け放送が現実化し始めている。Samsungとドイ ツのRohde & Schwarzは2006年のNABでA-VSB(Advance-VSB)と呼ばれる技術を公開し,2006年秋には,ニューヨーク州のバッファローでフィールドテストを行い,今年の1月のCESでもデモがあった。
マルチキャストの再送信義務
The Compass2007年4月号からの記事
ケーブルTV,DBS等の多チャンネルサービスへ 加入している世帯が85%もあるアメリカで地上波放送局が盛って来る事が出来たのはMust Carry規制のおかげである。もし,ケーブルTV等に対して地上波局の再送信を義務化するMust Carryが存在しなければ,ABC,CBS,NBCは存在出来たとしても,全米に1700以上のテレビ放送局があり,大都市であれば大手ネットワーク, スペイン語放送等のその他ネットワーク,独立系局,非営利局を合わせ,20もの地上波局が存在するようにはならなかったであろう。Must Carryは地上波テレビ局とケーブルTV等の多チャンネル事業者の利害関係のバランスを微妙に保ってきた。
DTVコンバーター購入援助
The Compass2007年4月号からの記事
商務省の部門であり,デジタル放送への 移行後,アナログテレビでも放送を見る事を可能にするDTVコンバーターボックスを消費者が購入する事を援助する為に$40のクーポンの配布計画を任され ているNational Telecommunications and Information Administration(NTIA)はその最終的な計画を発表した。米国の世帯は,2008年1月1日より,それぞれ2つの$40のクーポンを得る 事が可能になり,最大2大のDTVコンバーターの購入に使うことが出来る。予算は9.9億ドルで始まり,もし,この予算を使い果たした場合,議会の承認に より,最大5.1億ドルまで追加する事が可能。
民主党はこの計画は不十分な物だと批判している。民主党議員で下院議会のエネルギーと通商委員会会長のジョン・ディングル等はこの計画は実行上の問題があり,さらに15億ドルの予算では不十分だとしている。
GoogleがTV広告事業を開始
The Compass2007年4月号からの記事
106億ドル相当のインターネット広告を売っている,GoogleはTV広告の分野にも参入する意志を示し,静かにカリフォルニアのケーブル TV事業者との協力でオークションベースの広告販売のサービスをテストしていた。Googleはコンコード市のWave Division HoldingsのAstoundケーブルTVシステムと限定された数の広告主との協力で,スポット広告のスペースをオークションベースで販売するサービ スのテストを行っていたが,EchoStarが提供するデジタル衛星TVサービスのDISH Networkのスポット広告の一部の販売を5月からテストする事を発表した。Googleのスポット広告販売システムはオークションで行われ,STBか らのデータを集めることで,オンライン広告の様に,スポット広告主は自社の広告の視聴率,途中でチャンネルが変えられたか,スキップされたか等の統計を見 ることが出来る。