FoxによるスーパーボウルLIXの放送は視聴者数、ストリーミングでの配信、それに広告収入としても大成功であった。オーバータイムになった昨年の試合とは違い、前半が終わった時点で24-0と一方的であったにもかかわらず、平均視聴者数は昨年を上回り、過去最大の1.277億人であった。ピークは第2クオーターの20:00~20:15(ET)で1.377億人となった。ハーフタイム・ショーの視聴者数も過去最大の1.335億人で、昨年の1.293億人から3%アップした。
スポーツに本腰をいれるNetflix
以前、Netflixは息が長いドラマ等には金を使うが、殆どがライブ視聴のスポーツには投資しないと言っていた。しかし、それはテレビネットワークがストリーミングに参入する前の話である。TVネットワークの参入により大きな競合が登場しただけでなく、ストリーミング事業の「放送化」をもたらした。Netflixのストリーミングの考えには番組表的なものは存在しなかった。一度にシーズン分の全話が配信され、いつ見るかは視聴者の勝手であった。
ドラマ制作の減少
ドラマ(台本のある番組)の制作本数は2010年代に大きくと増えた。アメリカのテレビとストリーミング向けに制作されたドラマは2010年では216本であったのが、2015年には倍近い422本になり、2019年には532本に増えた。背景には多チャンネルストリーミング・サービスの成長、そしてストリーミングの成功がある。FX Researchによると2002年には182本のドラマが制作された。地上向けが136本、多チャンネル向けが30、そして有料チャンネル向けが17本であった。多チャンネルサービスは地上波の再放送が殆どであったのが、多チャンネルの視聴が増えることで、オリジナルのドラマ制作が増える。2010年の内訳は地上波向けが113本、多チャンネル向けが74本、有料チャンネル向けが25本、ストリーミング向けが4本であった。2015年には多チャンネル向けは187本に達するが、これがピークで2016年には181本に減る。
NABがATSC 1.0の停波を要求
放送局を代表するNational Association of Broadcasters(NAB)はFCCに対してATSC 1.0からATSC 3.0への移行を2028年と2030年に行う規制作りを陳情した。NABは人口の約70%を占めるトップ55地域では2028年2月にATSC 1.0から
放送局所有規制に対する控訴
National Association of Broadcasters(NAB)、ラジオ局所有会社のBeasley Media GroupとZimmer Radio of Mid-Missouri、それにテレビ局所有会社のNexstarとTri-State Communicationsは2