アナログ停波が無事完了し、放送局はやっとデジタル放送を使った新しいビジネスの開発に取りかかる事が出来るようになった。アメリカの放送局に取ってのデジタル放送による新規ビジネスとはモバイル放送である。
7月始めにデジタル放送の規格化団体のAdvanced Television Systems Committee(ATSC)はモバイル放送規格候補のATSC Mobile/Handheld(ATSC M/H)を規格案と認定した。これにより、規格は最終的な投票段階に入る事が出来る。早ければ8月初旬から4週間の投票期間に入り、9月には正式な規格になる。ATSC方式をベースにしたモバイル放送の規格化が動き出したのは2007年の5月であり、その翌年の2008年の5月には2つの競合規格(LGとSamsung)を1つにまとめ、2年後には投票に持って来るというハイスピードで進んで来た事でも、放送局のモバイル放送に対する強い関心が分かる。
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