小売大手のWalmartが低価格のスマートTVベンダーのVizioを$23億で買収した。Vizioは2002年に設立されテレビメーカーで、低価格のHDTVを売ることで大成功し、一時はアメリカ最大のTVメーカーになった。Vizioは2021年にIPOを行い、それで得た資金を使い、ハードウェアベンダーからサービス事業者にピボットをしている。Vizioの戦略はRokuと同じで、スマートTVを安く売り、ユーザベースを広げ、広告等のプラットフォームからの収入で儲けるものである。同社はRoku Channelに対抗するFASTサービスのWatchFreeを持ち、そのTV OSのSmartCastのアクティブアカウント数は1800万になっている。Vizioは2015年に自動コンテンツ認識(ACR)のCognitive Media Networksを買収し、InscapeとしてスマートTVから得た視聴データの提供もしている。Inscapeはネットワーク、広告主等に視聴データを販売する以外、iSpot.tv、Nielsen、VideoAmp等にライセンスしており、新しいカレンシーのビッグデータの一部として使われている。
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