VerizonとケーブルTVのアライアンス

VerizonはComcast、Time Warner Cable、Bright Houseの連合(SpectrumCo)からAWS帯域(1.7/2.1 GHz)のライセンスを36億ドルで買い、さらにLTEを含めたサービスの販売面で協力する契約を結んだのに続き、Coxとも同様な契約をした。CoxからはそのAWSライセンスを3.15億ドルで購入する。Coxは、独自でLTEネットワークを構築し始めたが、その計画を中止し、Sprintのサービスを再販していた。Comcast、Time Warner Cable、Bright HouseがClearwireのWiMaxサービスの再販契約を破棄したように、CoxもSprintとのMVNO契約を切っている。

これにより、VerizonがそのFiOSネットワークを拡大し、ケーブルTVネットワークとの競合をするのではなく、無線ブロードバンドに注力する事がはっきりとした。逆に、ケーブルTV事業者は、経験の全くないモバイルネットワークの構築から手を引き、多チャンネルサービスと固定ブロードバンドの提供に専念出来る。お互いにそのコンピタンスを追求した、アライアンスである。

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