WBDが戦略をUターン

3QにおけるWarner Bros. Discovery(WBD)の有料チャンネルのHBO、SVODのHBO Max、それにDiscovery+の世界での加入者数は280万人増え、9490万人となったが、投資家が予想していた327万人の増加を下回った。売上も予想の$105.1億を下回る$98.2億であった。プラスの要因と言えは、赤字がQ2の$340万から$240万に減った程度である。しかし、WBDの負債額は$500億以上あり、CEOのデイビッド・ザスラフは$35億規模のコスト削減を発表しており、レイオフを行っている。

Disney+は2024年に黒字になるか

Disneyのストリーミング・サービスへの加入者は増えたが、経費も増え、Direct-to-Consumerサービスからの赤字は前期の$11億から$14.7億に増えている。Huluは黒字であり、赤字はDisney+が原因している。財務報告の時点ではCEOであったボブ・チャペックはDisney+は2024年には黒字になると語ったが、彼に対する取締役会の信頼は薄く、その2週間後に彼は退陣し、2005年から2020年までCEOであったボブ・アイガーがカムバックした。

ComcastとCharterがCTVに注力する理由

ComcastとCharterは4月にコネクテッドTVを開発するジョイントベンチャーを立ち上げ、10月にその社名をXumoとした。このJVはケーブルTV事業者の今後に重要な影響を与える。ケーブルTV事業者は加入者を失ってきたが、ブロードバンド加入者が増えてきた事、それにVOD、電話、セキュリティー等のサービスの追加により売上を増やしてきた。しかし、固定電話への加入者は減り始め、セキュリティーサービスへの加入者も頭打ちになり、VODもNetflix等の競合で利用は減っている。それでも、ブロードバンド加入者が増えることで売上は増えてきた。OTTビデオの普及により新規加入者が増え、さらに高速なサービスの需要が増えることでネットワークの高速化が遅れていた電話事業者のシェアを奪ってきた。ブロードバンド市場におけるケーブルTV事業者のシェアは2012年では57.5%であったのが、2021年には69.8%になっている。

活字媒体の利用者

新聞、雑誌等の活字媒体の読者は大きくと減っている。Attestが1000人を対象に行なった調査によると新聞を紙面で週に1回以上、読んでいる人は32.1%に減っており、38.4%は紙面では全く読んでいない。雑誌は週に1回以上は読んでいる人は29.7%、全く読んでいない人は31.5%となっている

ブロードバンド使用量は0.5テラ

OpenVaultによると2022年Q3に月平均ブロードバンド使用量は前年同期から13.9%増えた495.5 ギガバイトに達した。また、回線速度が1 Gbps以上のサービスに加入しているユーザは前年同期から35%増え、15.4%を占めるようになった。54.8%は200~400 Mbpsのプラ