訂正のお知らせ
ブロードバンド普及計画のインパクト
ブロードバンドアクセスの普及促進を大きな目標に掲げるオバマ政権 はFCCに対して、ブロードバンド普及プランを2月17日に議会で報告することを命じている(FCCは1月6日に4週間の延期を願い出ている)。FCCはその概要を12月16日に公開したが、その中には放送業界に大きなインパクトを与える2つの項目がある。
その1つは、先月にも書いた、無線ブロードバンドの帯域を増やすための帯域利用の見直しである。ジェナコウスキー委員長はこの考えには積極的なサポートの発言をしており、放送局を慌てさせている。放送局は、デジタル移行が完了したばかりであり、こどの様な新しいサービスが登場するかを待つことなく、放送帯域を取り上げる事を検討するのは間違いだとしている。しかし、放送帯域は無駄に使われているとの考えも多い。特に、放送局は多チャンネル事業者に対して、再送信料金を大きくと値上げしている中、放送局に対する批判が高まっている。
ATSC M/Hの動き
CEAは12月にATSC M/H製品の互換性を調べるためのPlugfestを行い、それが無事に完了した事を発表した。その結果は発表されていないが、PlugestにはAxcera, Dell, DTV Interactive Co., Elgato Systems, Expway, Grass Valley, Harris, JVC-Kenwood, LG Electronics, Pixtree, Roundbox, Samsung等の会社が参加した。ATSCはM/H規格(正式にはA/153)の認証プログラムをCEAとの共同で開始した。ATSC A/153互換製品には新しいMDTV認証マークが与えられる。
3DTVの話題
モバイル放送に加え、2010年のもう一つの大きな話題は3DTVである。先月にBlu-ray Disc Associationは既存のBlu-rayに後方互換性のある3D Blu-rayの規格を発表し、CESでは数多くの3DTV関連の製品が発表された。3D対応のTVが登場しても、3Dの放送がスタートしない限り、市場は発展しないが、多チャンネルネットワークのESPN、Discoveryはそれぞれ、新たな3DTVネットワークの設立を発表した。