スマートメーター機能付きSTB

フランスのユーティリティー会社のEDFはスマートメーターの普及の為に、スマートメーターとインテグレートしたデジタル地上波向けのSTB(セットトップ・ボックス)の提供を始めた。EDFのSTBは60時間のDVR機能を持つだけでなく、「Freedom Unit」と呼ばれる家庭内の電気使用量を収集す

開始が迫るATSCモバイル放送

アナログ停波が無事完了し、放送局はやっとデジタル放送を使った新しいビジネスの開発に取りかかる事が出来るようになった。アメリカの放送局に取ってのデジタル放送による新規ビジネスとはモバイル放送である。

7月始めにデジタル放送の規格化団体のAdvanced Television Systems Committee(ATSC)はモバイル放送規格候補のATSC Mobile/Handheld(ATSC M/H)を規格案と認定した。これにより、規格は最終的な投票段階に入る事が出来る。早ければ8月初旬から4週間の投票期間に入り、9月には正式な規格になる。ATSC方式をベースにしたモバイル放送の規格化が動き出したのは2007年の5月であり、その翌年の2008年の5月には2つの競合規格(LGとSamsung)を1つにまとめ、2年後には投票に持って来るというハイスピードで進んで来た事でも、放送局のモバイル放送に対する強い関心が分かる。

Teletextが終了になる

Teletext放送と通信の融合の元祖とも言える英国のTeletextが2010年1月で終了になる。Teletextはアナログ放送の垂直帰線消去期間を使った文字情報サービスで、1974年に英国でITVはORACLE、BBCはCeefaxの名称で、Teletextのサービスをスタートをした。1993年に新聞社のDaily Mail & General Trust(DMGT)がORACLEをリプレースするサービスとして、Teletextを設立した。Teletextはイギリスの民間チャンネルのITV、Channel 4、Channel 5で放送され、ニュース、天気、スポーツ、映画等の情報を流し、広告で収入を得ている。

ケーブルTV事業者のモバイル戦略

ケーブルTV事業者のモバイル市場への関心は1990年代からある。ケーブルTV事業者はPCS帯の競売で帯域を購入し、モバイル市場への参入を狙ったが、成功しなく、事業を手放していった。モバイル事業を行っていた最後の大手ケーブルTV事業者はComcastで、1999年にその800,000加入者のシステムをSBC Communications(現AT&T)に売り、第1幕が閉じた。

伸び悩むVOD

ケーブルTV事業者はVODに力を入れ、そのサービス地域の90%でVODサービスは利用可能になっている。VODで提供されているコンテンツも増え、また新作映画がVODとしてリリースになるタイミングも早くなっている。VOD市場は成長しており、PricewaterhouseCooperのGlobal Entertainment and Media Outlook 2009-2013によると、VODの市場規模は28億ドルであった。