11月3日に広告付きNetflixのサービスがアメリカ、UK、日本等12カ国で開始になった。広告付きが加わるのは最も安いBasicプランで、広告無しは$10、広告付きは$8になる。これは12月8日に開始になるDisney+の広告付きの$9よりも$1安い。Basicプランの解像度はこれまでは480pであったのが720pに引き上がるが、同時視聴は1ストリームで、広告付きプランではダウンロードがサポートされていない。また、広告付きプランでは一部のコンテンツ(5%から10%程度)が契約上視聴出来ないが、Netflixはコンテンツ保有者と交渉中であり、その数は減っていくと発表している。
なせ、AVODの利用が増えているのか
FASTを含めた無料のAVODサービスの利用が増えている。TiVo Q2 2022 Video Trend Report(https://bit.ly/3SbsDIQ)によると、無料のサービスを含め、利用されているビデオ・サービスの数は2021年Q4では8.88個であったのが、Q2では9.86個へと増えている。有料サービスは6.53個から6.73個へとわずかに増えただけだが、無料のサービスは2.35個から3.13個へと増えた。61%の利用者は最低でも1つのAVOD/FASTサービスを利用していると答えている。広告に対する態度としては22.7%は「嫌い」、58.3%は「容認出来る」、19.1%「好き」で、5分の4は広告を大きな問題にしていない。無料のビデオ・サービスを使う理由としては70%以上が「無料だから」と答えており、圧倒的に多い。
進歩のないコンテンツ発見方法
VODの最大の問題はコンテンツの発見である。大量のコンテンツへのアクセスがあるのは良いが、いかに見たいコンテンツを見つけるのかが問題である。知っているコンテンツであれば、検索出来るが、知らないコンテンツにいかに巡り合うのかが特に大きな課題である。Netflixはコンテンツのメタデータを細分化し、レコメンデーションの効率を高めた。AIにより、さらに細かいメタデータを付けることも可能になっている。しかし、レコメンデーションを使うのにはそのサービスのアプリを立ち上げる必要がある。主要なサービスがNetflix、Amazon Prime VideoとHuluの時代であれば、それは大した問題ではなかった。Netflixで見たいコンテンツがなければ、Hulu、あるいはAmazon Prime Videoを試せはよかった。
CTVの普及
Hub Entertainment Researchによると視聴者の83%はスマートTV、あるいはストリーミング・プレーヤーのいずれかを持ち、44%は両方を持っている。興味深いのはインターネット接続されたスマートTVの57%にはストリーミング・プレーヤーも接続されていることである。スマートT
TVでのYouTube視聴がNetflixを抜く
NFLシーズンの開始により、放送の視聴が増えるとの予想があった通り、Nielsenによると2022年9月ではスポーツコンテンツの視聴は前月から40%の成長をした。テレビ視聴時間における地上波放送のシェアは8月の22.1%から24.2%に増えた。しかし、多チャンネルサービスの視聴は34.5%か