Rokuの売上が低迷

Rokuのアクティブな利用者数は前期の6130万人から6310万人に増えたが、売上は7.64億で、前期の$7.34億から僅かに増えただけで、アナリストが予想していた$8億に達しなかった。Rokuの売上の88%を占めているプラットフォーム収入、特に広告収入が伸び悩んだ。景気の後退により、広告収

コードネバーズが減る

Comscoreの2022 State of Streaming (https://bit.ly/39uEzFd)によると、コネクテッドTV利用者における既存型の多チャンネルサービス(ケーブルTVと衛星)加入率は2020年の56%から2022には50%に落ちている。残りの50%の内、38%は過去5年以内に既存型多チャンネルサービスを解約したコードカッターズで、12%は過去5年間に既存型多チャンネルサービスに加入したことが無い、コードネバーズである。

2020年では既存型多チャンネルサービスに加入していなかった44%の半分はコードカッターズであった。コードネバーズは2年間で22%から12%へと減った。これはパンデミックの影響であろう。在宅時間が増え、テレビの視聴時間が増え、多チャンネルサービスに加入したと推測出来る。

CTV広告の10%は映っていない

コネクテッドTV向け広告が増えると共にアドフラウドも増えている。DoubleVerity社によると、2021年のCTV向け不正広告は前年から70%も増えている。同社によるとCTVのアドフラウドの被害総額は世界で$1.4億に達している。Peer39によると、Q1のCTVプログラマティック広告の在庫の内、4%は実際はスクリーンセーバー、ゲーム、モバイル向けアプリ等、CTV向けビデオアプリに見せかけているフェークだと報告している。

広告付きNetflixのインパクトは

Netflixは6月に広告付きのサービスを開始することを正式にした。どの程度の加入者がNetflixの広告付きプランを利用するのであろうか。最も長く広告付きと広告無しのSVODを提供しているHuluでは広告付きプランへの加入者は70%と報告されている。Disney+は広告付きサービスを開始した時点で、新規加入の70%は広告付きを選び、その後、既存加入者も広告付きに移行すると予想している。HBO Maxの広告付きプランには4Kでの配信がなく、ダウンロード視聴も不可能等の制限があるが、新規加入者の40%は広告付きを選んでいると発表されている。