F1の人気はNetflixのおかげ

アメリカでの自動車レースはNASCARとIndyCarである。NASCARの放送権はFoxがシーズン前半、NBCUniversalが後半を得ている。Indy CarはNBCUが権利を持ち、F1はESPNで放送している。F1はアメリカでは成功していなかった。2019年にABCがオースチンGPを放送したが、視聴者数は86.1万人であった。同年でのNASCARの平均視聴者は220万人で2倍以上の差があった。

Netflixのアカウント共有の問題

Netflixの加入者数は過去に3回減少している。1回目は2019年Q2で、これは値上げが理由である。2020年Q3に「Cuties」に対する批判があり、大きな数の解約があったが、マイナスにはならなかった。2021年Q2が2回目で、今回が3回目である。パンデミックより、Netflixの加入者は2020年のQ1とQ2で大きく増え、その後、新規加入者数は減少し始めた。21年Q4の増加が例外であり、Q1は値上げのインパクトも受け、NetflixのUSとカナダでの視聴者はQ1で64万人減った。

利用ストリーミング・サービス数は?

Hub Entertainment Researchの調査によると利用しているTVサービス(多チャンネル、SVOD、TVOD、AVOD等すべて)は2018年では3個であったのが、2021年には5.7個になり、2022年には7.4個になった(調査は各年のQ1)。もっとも利用されているのはSVODで利用者は2020年の77%から89%に増えている。MVPDは67%から62%に減り、vMVPDは13%から18%に増えている。AVOD/FASTの利用者は40%から58%に増えた。

ケーブルTV事業者の今後

2022年Q1にケーブルTV事業者の既存型サービス(ケーブルTVと衛星)のトップ8社は合計で139件を失った。これは2021年Q1の125万件から増えている。既存型サービスが加入者を失っただけでなく、vMVPDも減少をした。加入者数を報告しているSling TV、Hulu with Live TV、Fubo TVの3サービスは合計で41万件を失っている。前期は42万件の増加があった。パンデミックにより、自宅にいる時間が増えたことで、コードカッティングは減っていたが、生活が元に戻り始めたことで、コードカッティングの勢いも戻り始めているようだ。

CTVでのビデオ視聴シェアは48%

Innovidによると北米(NAM)でのストリーミング・ビデオの総インプレッションに占めるコネクテッドTVは(CTV)の割合は2021年で48%になり、モバイルが38%、PCが15%であった。ラテンアメリカ(LATAM)とEMEAでのCTVのシェアは22%であった。アジア・パシフィック(APAC)はモバイルでの視聴が主体で79%のシェアがあり、CTVは11%であった。