Netflixの加入者数は過去に3回減少している。1回目は2019年Q2で、これは値上げが理由である。2020年Q3に「Cuties」に対する批判があり、大きな数の解約があったが、マイナスにはならなかった。2021年Q2が2回目で、今回が3回目である。パンデミックより、Netflixの加入者は2020年のQ1とQ2で大きく増え、その後、新規加入者数は減少し始めた。21年Q4の増加が例外であり、Q1は値上げのインパクトも受け、NetflixのUSとカナダでの視聴者はQ1で64万人減った。
利用ストリーミング・サービス数は?
Hub Entertainment Researchの調査によると利用しているTVサービス(多チャンネル、SVOD、TVOD、AVOD等すべて)は2018年では3個であったのが、2021年には5.7個になり、2022年には7.4個になった(調査は各年のQ1)。もっとも利用されているのはSVODで利用者は2020年の77%から89%に増えている。MVPDは67%から62%に減り、vMVPDは13%から18%に増えている。AVOD/FASTの利用者は40%から58%に増えた。
ケーブルTV事業者の今後
2022年Q1にケーブルTV事業者の既存型サービス(ケーブルTVと衛星)のトップ8社は合計で139件を失った。これは2021年Q1の125万件から増えている。既存型サービスが加入者を失っただけでなく、vMVPDも減少をした。加入者数を報告しているSling TV、Hulu with Live TV、Fubo TVの3サービスは合計で41万件を失っている。前期は42万件の増加があった。パンデミックにより、自宅にいる時間が増えたことで、コードカッティングは減っていたが、生活が元に戻り始めたことで、コードカッティングの勢いも戻り始めているようだ。
CTVでのビデオ視聴シェアは48%
Innovidによると北米(NAM)でのストリーミング・ビデオの総インプレッションに占めるコネクテッドTVは(CTV)の割合は2021年で48%になり、モバイルが38%、PCが15%であった。ラテンアメリカ(LATAM)とEMEAでのCTVのシェアは22%であった。アジア・パシフィック(APAC)はモバイルでの視聴が主体で79%のシェアがあり、CTVは11%であった。
映画観客は戻るか
2022年Q1での劇場映画の観客数はパンデミック前の2019年Q1と比べ、まだ40%低い。Morning Consultの調査によると頻繁に映画にいかない人たちは劇場に戻らない可能性がある。映画に行かない大きな理由として、55%は映画を家で見る方に関心があると答え、50%は映画チケットが高価