広告付きVOD視聴がSVODを抜く

テレビ広告視聴のエンゲージメント調査を行っているTVisionが発表したコネクテッドTV(CTV)の視聴動向報告の「The State of CTV: December 2021」(https://bit.ly/3J97gob)によると、AVOD、それに広告付きSVODの視聴がSVODを上回った。2021年Q1では2歳以上の視聴者によるコネクテッドTV(CTV)での視聴時間に占めるSVODとAVOD/広告付きSVODのシェアはどちらも35%であったのが、Q3にはそれぞれ、32%と38%になっている。

地域外でのローカルニュースの視聴

ローカル局のニュース番組の放送はその地域だけであったのが、インターネット配信により地域外でも視聴が可能になった。各局のウェブサイト、NewsOn等のアグリゲーター、YouTube、Facebook等、様々な方法での配信があるが、地域外での視聴は少なかった。アンテナ会社のMohuの調査によると多チャンネルサービス、あるいは地上波で視聴すると答えた人が最も多いジャンルはローカルニュースで、54%が多チャンネル、12%が地上波と答えた。ローカルニュースをストリーミングで見ると答えてのは26%であった(残りの8%は「分からない」)。放送での視聴が次に多いのは全国ニュースで、多チャンネルが46%、地上波が11%で、ストリーミングが34%であった。

2022年の注目はRoku

ストリーミングビデオ市場で大きな成長をしている会社の1つはRokuである。RokuはNetflixがストリーミング・プレーヤを提供するプロジェクトとしてスタートしたが、Netflixが自らプレーヤを提供することはハードウェア会社とのライセンス交渉を困難にするリスクがあることから中止になった。Rokuはスピンオフされ、最初のプレーヤは2008年に発売になった。Rokuのビジネスはストリーミング・プレーヤの販売とそのプットフォームのライセンシングであるが、設置台数が増えると共に、ストア売上、広告等のプラットフォームからの収入が増えていく。2014年に発売が開始したTCL、Hisense等からのスマートTVのRoku TVの成功が設置台数の増加に大きくと貢献している。

AT&TがXandrをMicrosoftに売る

AT&Tはビデオ配信事業拡大のためにDirecTVを買い、そのコンテンツのためにWarnerMediaを買い、それらの広告事業のためにデジタル広告プラットフォームのAppNexusを買った。AppNexusの買収はWarnerMedia買収と同時に行われ、AT&T創立者のAlexander Bellに由来し、広告プラットフォーム事業はXandrと命名された。

2~24歳ではCTVでの視聴は60%+

Nielsenによると2歳以上のテレビ視聴時間に占めるコネクテッドTV(CTV)視聴の割合は2011年9月では8%であったのが2021年9月では32%になっている。CTVで視聴は年齢が低いほど高く、2歳~17歳では64%、18~24歳では63%になっている。CTV利用は高い年齢層でも増えてお