東京オリンピック視聴者は減少

NBCUniversalが放送/配信した東京オリンピックの開幕式の視聴者(放送とストリーミング合計)は約1700万人で、リオの2650万人から72%の減少であった。リオの開幕式自体もはロンドンの4070万人より35%の減少であった。放送とストリーミングの内訳は発表されていないが、NBCはストリーミングでの視聴者はリオより72%増え、視聴者あたりの視聴時間も21%増えたと発表しており、放送での視聴が大きくと減少したようである。

ヒスパニック系のOTT視聴特徴

ヒスパニック系はアメリカの人口の18.5%を占める最大のマイノリティー・グループである(ブラックは13.4%)。Nielsenの2021年2月の統計では地上波のみのでテレビ視聴している世帯はヒスパニックが23%でもっとも高い。次はブラックで18%で、平均は10.8%である。ヒスパニックの多チャンネルサービスへの加入率は64.5%(既存多チャンネルサービスへの加入率が57.7%、vMVPDが6.8%)で、アジア系の63.8%(既存サービス55.4%、vMVPD8.4%)に続いてい低い。ヒスパニックにおけるインターネットのみでのテレビ視聴世帯は12.5%で、アジア系の21.2%に次ぐ2位である。インターネットのみのでテレビ世帯の世帯は2020年の11.9%から0.6%ポイント増えており、成長率ではもっとも高い。

AVOD、SVOD、広告付きSVOD?

ストリーミング・サービスのビジネス・モデルとしてAVOD、SVOD、あるいは広告付きSVODのいずれが良いのか。3年前であれば、この質問は無意味であった。成功しているのはSVODで、AVODで儲かっているのはYouTubeだけであった。しかし、Tubi、Roku Channel、IMDb TV等のAVODが成功し始めており、、広告付きで安めのSVODもポピュラーになっている。消費者はどれを好むのか。

映画ビジネスの回復とPVOD

映画館が再オープンし、映画ビジネスの回復し始めている。The Numbersによると、2021年7月9日までの国内の興行売上は$14.61億で、2020年全体の売上($20.5億)の71%に達しており、8月中には2020年を上回る。劇場公開になった映画の本数も2020年の23本を抜き、34本になっている。本数としては2019年の44本を追い越すであろうが、売上はまだ一昨年の14%にしかなっていないく、完全な回復には遠い。

RedboxのIPO

自動キオスクでのDVDのレンタルで知られる、RedboxがSPAC(特別買収目的会社)としてIPOしたSeaport Global Acquisitionとの合併により、上場する。合併はQ3に完了の予定である。RedboxがSPACによりIPOをしたのはその資金を使い、ストリーミングサービスに注力するためである。RedboxはこのIPOで$2.09億の資金を得る。しかし、今更、Redboxがストリーミング・サービスに参入する勝算はあるのか。