CES: Roku対Amazon対TiVo
ストリーミング・プレーヤ市場の競争が激しくなっている。CESでRokuはRoku機能を搭載したRoku TVが新たに15のブランドから提供になることを発表した。すでに12のブランドからRoku TVが発表されており、Samsung、LG、Vizio、Sony以外の殆どのブランドからRoku TVが販売される事になる。RokuはさらにサウンドバーをRoku TVに接続する事を容易にするRoku TV Readyのプログラムも発表し、Denon、Polk、Marantz等のブランドからRoku TV Readyのサウンドバーが発売になる。
AmazonのFire TVの利用者数は4000万人に達したが、米国内では利用者3200万人のRokuに負けている。AmazonはRoku TVに対抗するためにFire TV内蔵のFire TV Editionに力を入れていくと共に、Fire TV Edition for Soundbarsも発表した。ストリーミング・プレーヤとの接続を簡単にするRoku Readyサウンドバーとは異なり、Fire TV Edition for SoundbarsはFire TVを内蔵したサウンドバーで、TCL等のブランドから発売になる。
CES: Quibiの詳細
CESでの大きな話題の1つはQuibiで、創立者のジェフリー・カッツェンバーグとメグ・ホイットマンがキーノート・スピーチを行った。Quibiが話題になっている理由は様々あるが、1つはサービスがモバイル・ファーストだと言う事である。以前はOTTビデオの視聴はモバイル端末が多かったが、クオリティーの高いコンテンツが増えることで、コネクテッドTVでの視聴が増えている。その中、あえてモバイル・ファーストのサービスを提供するQuibiは注目されている。カッツェンバーグ氏はNetflix、Disney+、HBO Max等はTVをベースに戦っているが、Quibiの狙いはスマートフォンであり、加熱しているストリーミングサービスの競争には無関係だと語っている。
CES: スマートホームは一時停滞
ここ数年間、スマートホーム、それにウェアラブルはCESの話題の1つであった。しかし、今年のCESでは新たな進歩は見えなかった。ブームは終わりとの意見もあるが、製品は売れている。Strategy Analyticsが2642人を対象行った調査では、54%の人が最低でも1つのスマートホーム製品を持っている。最も保有率が高いのはスマートスピーカーで28%が持っている。2位はインタラクティブなセキュリティーシステム(27%)で、3位はスマート・サーモスタット(21%)となっている。スマートホーム製品が売れ始めたのは6年程度前である事を考えると、良いペースで成長をして来たが、停滞を見せている。
OTTビデオ視聴時間は63%アップ
Convivaの「State of Streaming Report Q4 2019」(http://bit.ly/2vOGG2g)によると、OTTビデオのQ4での視聴時間は世界ベースで前年同期比で58%の増加をした。成長が最も高かったのは、欧州で65%の増加があった。アメリカ大陸は63%の成長をし、アジアでの成長は10%にとどまった。
Conviva