CESで見えたトレンド(1)
プラットフォームの戦いが激しくなっている。CESでのここ数年の大きな話題は音声操作の戦いである。2017年のCESではAlexaが話題をさらい、昨年はGoogleがAmazonの姿を消すほどに積極的にGoogle Assistantを売り込んだ。今年もGoogleの方が派手であったが、Amazonもブースを持ち、同社の方がコントロール可能なデバイスが豊富である事を示していた。この2社以外に、Apple(Siri)、Samsung(Bixby)等もあるが、存在感は無い。
CESで見えたトレンド(2)
スマートホーム(それにウェアラブル)はここ数年で大きな進歩があった。音声操作がコントロールの問題を解決し、データをクラウドに上げ、AIで処理する事でインテリジェントが大きくとました。例えば、昨年には宅配便の荷物がドアの前に置かれた事を認識し、それを通知することが出来るドアベルカメラが登場した。
今年はさらにAIの利用が進むかと思っていたが、停滞気味であった。それは、セキュリティーの問題が原因している。ハッキングによるデータの流出、それにサービス事業者によるユーザの承諾無しのデータ利用が話題になり、すべてをクラウドに上げる事に対する懸念が増している。
NBCU、Sinclair、ViacomもOTT参入
Disney、Warner Mediaに続き、ComcastのNBCUniversal、Viacom、それに地上波局会社のSinclairもOTTビデオサービスに参入する。
NBCUのOTTサービスは2020年開始の予定であるり、同社の映画とTV番組にオリジナル・コンテンツが加わったものになる。NBCUにとってのOTT参入の最大の課題はいかに親会社であるComcastのケーブルTV事業を侵さなく、成功するかである。サービスはTV Everywhereのコンセプトを使ったものになる。TV Everywhereと同様に、NBCUのOTTビデオサービスはComcast、同社が買収したSky、それにNBCUと配信契約をした多チャンネルサービス事業者の加入者に広告付きで無料配信される。広告無しの有料オプションも提供される。