2023年のUpfront

今年のUpfrontはこれまでのNielsenのカレンシーであったC3/C7の最後の年であり、混乱は必然的であったが、脚本家のストライキが混乱をさらに大きくしている。秋からのテレビシーズンまでにストライキが終わり、ドラマの制作を開始することが出来るのであろうか。Upfrontで広告契約をしても、ドラマが始まらなければ収入にはならない。

ストライキはNetflixのUpfront初登場にも影響を与えた。Paramount GlobalがUpfrontのプレゼンテーションを行わないことで空いた日付にNetflixがパリス劇場で、最初のUpfrontを行う予定であった。しかし、WGAのピケが張られることによる騒動を回避するために、プレゼンテーションは中止になり、オンラインで行われた。

SVODの成長が停滞

2023年Q1のSVODへの加入者数の増加は低かった。Disney+は前期に世界で240万人を失ったのに続き、Q1には400万人を失っている。Disney+の北米以外での加入者数は1.12億人で、その47%を占める5290万人はDisney+ Hotstarへの加入者である。Hotstarは元はFoxの事業で、DisneyはFox資産の買収でこれを得て、Disney+の一部になっている。主にインドでサービスを展開しており、重要なコンテンツの1つはホッケーのIndian Premier League(IPL)の試合であった。しかし、昨年にDisneyはストリーミングの権利をParamount Global系のJioCinemaに奪われたことで、加入者が減少している。Disney+ Hotstarの加入者はQ4とQ1では840万人も減っている。

Telly: 無料テレビのビジネスモデル

Pluto TVの創立者の一人が始めたTellyは55インチのTVを無料で提供する。システムは55インチのTV、サウンドバー、2つ目のディスプレイ、Android TVのドングルで構成される。55インチは通常のスマートTVとして使われ、2つ目のディスプレイはニュース等の情報と広告が表示される

Huluの価値を巡る争い

DisneyはHuluを引き続き運営し、2024年にはComcastの持ち株を買い上げる決定をしたようだ。インドのDisney∔に最近、Huluがコンテンツ・ハブとして加わり、ABC、FXのコンテンツが追加さえている。問題はComcastの持ち株をの価値である。ComcastとDisneyの

新しい緊急警報システム導入が延期

FCCはテレビ放送事業者に対して緊急警報放送での地図等の文字以外の画面表示も音声で伝えることの義務化を2023年5月26日から2024年11月26日に延期した。FCCは放送事業者がこのシステムを可能にする技術を見るけることが出来ていないとして、延期の要求を認めた。この視聴障害者向けの緊急警報