OTT視聴時間の半分はスマートTV

Aluma Insightsの調査によると、ストリーミング・ビデオの視聴時間の半分の50%はスマートTVで、21%がストリーミング・プレーヤーとなっている。Xbox等のゲーム機での視聴は6%に減っている。スマートTV、それにTVに接続するデバイス以外ではモバイル端末が6%、PCが3%で、90

RokuとBest Buyが協力

Rokuと家電小売事業者のBest Buyが販売と広告データ分野での協力をする。Rokuは同社ブランドのスマートTV(Roku SelectとRoku Plus)はBest Buy独占での販売になる。これに対して、Best Buyはその購入者に関するファーストパーティ・データをRokuに提供

NBCUの広告戦略

NBCUniversalの広告プラットフォームのOne Platformに関するディベロッパー・コンファレンスが開催された。その中から面白い動きをいくつか紹介する。1つは番組に出た製品を購入可能にするショッパブル(Shoppable)TVのX1とPeacockへのインテグレーションである。

NBCUniversalは2019年にNBCU Checkoutを開発し、QRコードを使ったショッパブルTVを放送番組で提供し始めている。新たにCheckout機能をComcastのケーブルTV STBのX1に組み込む事でリモコンを使っての注文を可能にする。X1へのCheckout機能の実装は開発中であり、数カ月後にロールアウトされる。

Disneyの組織再編成

Disneyはエンターテイメント、ESPN、パークの3部門に再編成した。DisneyはDTCサービス開始に向け、2018年にDirect-to-Consumer and International(DTCI)を設立した。2020年にはDTCIをDisney Media and Entertainment Distribution(DMED)と国際部門の2つに分離した。スタジオとTVネットワークは制作部門として残ったが、DMEDがDisneyの映画、TV、スポーツのコンテンツ資産の総合的な流通とマネタイズの権限を得た。DMEDは制作された映画とTV番組を既存の方法で流すか、あるいはDTCで配信するかの決定権を持った。これにより、コンテンツに最も適した流通方法を採用することが可能になるはずであった。しかし、コンテンツを制作しているスタジオとTVネットワークにマネタイズの権限がなくなったことで制作費の管理が困難となり、その結果、制作コストは2021年から2022年では18%も増えた。

スーパーボウル視聴者は1.13億人

今年のスーパーボウルは地上波のFoxとFox.comでストリーミングされた。これまでとは異なり、Fox.comでの視聴には多チャンネルサービスへの加入は不要であった。Nielsenによる放送とストリーミングでの視聴者数合計は1.13億人で、昨年(NBC)の1.123億人を若干上回った。ストリーミングで視聴者は700万人で3年前にFoxがスーパーボウルを放送した時より108%増えたが、前年からの増加は18%であった。視聴者のピークはハーフタイムショーで1.187億人であった。